兄弟のどちらか一人が不登校になった場合は、もう一人の兄弟にも大きく影響がありますよね。
この記事では、私の兄弟への接し方失敗談、「ずるい」と言われないための対応方法をまとめました。
不登校側の兄弟に気を使ってしまいますが、同じくらい学校に通っている兄弟にもケアが必要だった、という体験談です。
兄弟の不登校は影響大!兄に続き妹が不登校になるまで
我が家の場合は、先に兄が学校に登校できなくなってしまいました。
不登校のきっかけは、コロナの自粛後に体調を崩してしまったことです。
朝起きると腹痛があって、学校にいけない。そんな日々が続きます。
しばらくは妹も学校にがんばって通っていたのですが、次第にお兄ちゃんは「ずるい」など不満をもらすようになりました。
その頃兄は、腹痛を紛らわすために朝からゲームをしたり、動画視聴しています。
それでも妹は学校に行って、帰ってから宿題やピアノもしなければならない。
同じ空間にのんびりしている人がいると、自分だけがんばるのがバカらしくなる時ってありますよね。

妹が「ずるい」と思う気持ちはもちろん分かりますが、お兄ちゃんとはまた別の話。
「お兄ちゃんは腹痛もあるし、病院に通ったり、大変な事もあるんだよ。」
妹に兄の状況を何度も説明しますが、なかなか理解してもらうことはできません。
この時は兄の対応で精一杯で、妹は学校に行って欲しい!という気持ちが強く出てしまっていました。



そして、妹は兄への不満をつのらせ、他にも学校に関する悩みを抱えていたため、学校に行けない日が増えていきました。
【失敗談】間違えた私の対応!妹に寄り添うことができなかった
兄弟が不登校時の接し方って本当に難しいです。
- 兄の場合:朝早く起きなくてもOK、日中ゲームOK、宿題なし
- 妹の場合:早寝早起き、ゲーム制限あり、宿題あり
兄弟で対応の仕方が正反対になってしまいました。
妹の起きる時刻が遅くなってしまった場合は、遅刻してしまうので、かなり急いでもらう必要があります。
その一方でずーっと寝ている兄…。
こんな状況で妹に「学校に行こうね」と伝えるのは、心苦しかったです。
この早い段階で、妹の不満(兄、学校、勉強、友達など)をしっかり聞く時間があればよかったのですが、それもできませんでした。
なぜなら、先生との連絡や、日中の過ごし方、学校への送迎、など生活リズムが大きく変わったからです。



これは後から分かったことですが、妹はもともと兄に対して、学校生活への悩みが不満がたくさんありました。
思った事をため込み、口に出せない性格のため、兄の不登校がきっかけにより、不登校という行動に出てしまったんですね。
私が妹としっかり話す時間を持ち、モヤモヤが解消されていたら、兄に影響されることはなかったのかもしれません。
学校に行っている兄弟にこそ、手厚いケアが必要だと感じました!
「ずるい」と言われないために親ができること3つ
妹が不登校になってから、私はやっと気づきました。
兄だけゲーム時間のルールを破っても、いつもの事だと思って注意していないこと。
妹は時間をしっかり守っているのに、褒められていないこと。
妹は兄のようにゲームをやりたいけど、我慢して言わないこと。






ここでは、兄が不登校になった時に妹にしてあげればよかった事を3つまとめました!
しっかり話を聞く・ほめる
当たり前のことですが、しっかり話を聞いてあげる!
学校に行けるのは当たり前のことのようで、当たり前じゃない。
しっかり妹が取り組んでいることを褒めてあげることができればよかったなと思います。
そして、妹は困っている事をギリギリになるまで口に出さない性格の持ち主でした。
もしかしたら、私に余裕がなく、話してもどうせ無理だ…と思わせてしまった可能性もあります。
だから日頃から「あなたの話を聞きますよ」というオーラや体制は必要だと感じました。
そして私が先に話してしまうタイプのため、今は子どものテンポに合わせてなるべく話さないようにしています。



話をしっかり聞く余裕を持つ、共感する、認める、ほめる
兄弟別で過ごす時間をつくる
兄が不登校初期の頃は、兄の病院や学校対応など、妹との二人だけの時間がなかなか取れませんでした。
私が兄と二人の時間は多いので、妹はそれも寂しさを感じたことでしょう。
妹と二人で過ごす時間を定期的に作れたらよかったな、と思います。



兄と妹では、やりたい事や好きな事も全然違います。
妹は主張が強い兄を持ってしまったため、自分の本音が言い出しにくくなっていました。
意見が言えず黙り込んでしまった時は、「後で伝えてね」「気持ちの整理ができるまで待ってるね」など声がけしてあげていれば…!
妹がたくさんの不満をためこむ事にもならかったのでは、と思います。
兄弟の前では言えない気持ちを定期的に聞き出す
ルールを守る
兄がゲームを1日3時間もしているのに、私は1時間しかできない。
ゲーム時間の差により、妹はお兄ちゃんばっかりずるい!という不満をつのらせていきました。
解消させるには、「お互いにルールを守る」これしかありませんでした。
今は二人とも家で過ごす時間が多いのですが、平日のゲーム時間は1時間と決めています。
家族全員でゲームで遊ぶ時のルールを決めて、守れなかった場合は、次の日はゲームなし!としました。
結局完全に守られていませんが、兄が時間オーバーする事が減ったので、効果はありました!
ルールは家族全員で納得した上で決める!
対応に差があると気持ちを理解するのはムズカシイ!
親がしっかり気持ちを受け止めてあげないと、不登校側の兄弟の気持ちを理解することは難しいです。
自分の気持ちに寄り添ってもらえていないのに、相手を思いやることなんて子どもにはムリです。
妹が「ずるい!」と思うのは、ごく普通のことで、兄に影響されてしまうのもしょうがないこと。
コミュニケーションが取れていたとしても、一緒に過ごしている兄弟の影響はとても大きいです。
「学校に行きたくない気持ちがあるなら、休んでもいいんだよ。」
しっかり話を聞いて、学校を休む選択肢はあなたにもある、と伝えるべきでした。
妹は不登校をきっかけに、妹側の問題(友達、勉強、兄、性格、悩み)があぶり出されました。
妹は兄が不登校になっていなくても、いずれ不登校になっていたんだと思います。
だから今は、できる範囲で兄弟に不公平が出ないように私の方でフォローしています。



【まとめ】1対1で話を聞く時間を増やそう
我が家の場合は、兄の不登校をきっかけに妹も不登校なりました。
その時にもっと早くやっておけばよかった事は3つです。
- しっかり話を聞く・ほめる
- 兄弟別で過ごす時間を作る
- ルールを守る
兄の不登校の対応に時間を取られて、妹に対してのケアが全然できていませんでした。
妹は不満が解消されることなく、次第に学校に行く回数が減っていきました。
ポイントは、できる範囲でよいので兄弟の不公平感をなくすことです!
不満を抱えている場合は、家族どうしたらよいか話し合うのも一つの手段です。
そして学校に通っている兄弟にこそ、1対1の時間を設けて心のケアをしたり、愛情を伝えることが大切だと感じました!
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